なぜか釣り


90年頃から、釣りに凝り始めました。

ブルーギル篇
去年の夏頃からすっかり釣りに凝ってしまっている。
むかーし、中学生の頃に釣りの好きな友達がいて
いっとき凝ったもんだが、それっきりになっていた。

それが、海水浴で泊まった淡路の民宿のおじさんに竿を貸してもらったのが
きっかけで再びやみつきになってしまった。

夏の海で泳ぎながら水中メガネで魚の世界を眺めていると
楽しそうに泳いでいる魚たちを釣るのは気がひけるのだが
それでも魚釣りはおもしろい。

淡路から帰ってくると早速釣具屋で竿一式を揃えることにした。
釣具屋も近所にあるので便利だ。
安物の竿、リール(糸はオマケでついている)、釣り針、オモリ
の4点セットでぼくの<釣り師への道>は始まった。

神戸の街は海と山にはさまれた東西に細長い街である。
車で10分も走れば海へも山へも出かけることができる。
山歩きが好きな時分は、六甲山系をずいぶん歩きまわったものだ。

今でも家族連れでときどきハイキングに行くのだが
再度山(ふたたびさん)の近くに洞川(どろがわ)湖という
小さなダム湖がある。湖の回りが回遊路になっている。
そこでハイキングがてら釣りをすることにした。

水中をじっと見ると小さい魚が群れている。
コイがはねた。

ところが肝心のエサを持ってくるのを忘れた。
まずエサを現地調達しよう。
早速、こどもたちがサワガニを捕まえてきた。
うまい具合に子持ちのサワガニがいて、
バケツの中に入れると子ガニがわさわさと出てくる。

ちょっとかわいそうな気もするが、子ガニをエサに釣ることに。
エサがよかったのか入れ食いでブルーギルが釣れた。
親ガニは罪滅ぼしに逃がしてやることにする。
バケツに水を入れて持って帰ったブルーギルは
いまだに水槽で元気に泳いでいる。じょうぶなもんだ。


アジ、サバ、イワシ篇
今度は一転して、海へ向かうことにしよう。

自宅から一番近い釣り場が、兵庫突堤である。。
昔の大輪田の泊である。

平清盛が宋との貿易拠点として築いた人工島<経が島>のあとに
現在の中央卸売市場があるが、その南側の海に突き出た3本の突堤が
兵庫突堤(兵庫港)である。

神戸港の出口に最も近いので、潮あたりがよく、
港内としてはまだ水もきれいで
港外から魚も回遊して入ってくるし、
魚市場に近いためエサも豊富で魚がよく集まる。
水深は10m近くで深い。
しかも車で岸壁まで乗り入れられるので足の便もよい。

というもってこいの条件の釣り場が10分もかからない近くにあった。

なにしろ、釣りの仕掛けといっても、
<淡路の民宿>で教えてもらった4点セットである。
竿の先に糸をつけてオモリをつけて釣り針つけてエサつけて
サカナが食いついたらサオに<アタリ>があるから
釣り上げるという最も基本的初歩的なもの。

ところがこんな簡単な仕掛でもけっこう釣れる。
竿を通して、アタリ(魚信)が手に伝わってくる。
アジ、サバ、イワシ、タイ、チヌ、グレ、メゴチ、キス、フグ、カワハギ、等など。
エサも最初はゴカイとかの<ミミズ類>をさわるのが気持ち悪いもんだから
熱帯魚なんかのエサに使う<乾燥オキアミ>をつけていた。

で、そんなこんなで何回か釣りにでかけていると、
糸の先にカゴをつけて、その中になんかミンチみたいなのを入れて
釣り針も5、6本、枝状につけている釣り方をしているのを見た。
これが<サビキ釣り>というものだった。

釣り方もじっとしているのではなくて、竿先を上下にあおって
カゴの中のミンチ(コマセという)を水中でばらまく。
それを食べに群がる魚たちを枝状につけた釣り針(エサはつけていない)で
ひっかけたり、エサとまちがえて食いつかせたりして釣りあげる。
いわゆる疑似餌というもので、サバ皮やハゲ皮、スキン(アレです)なんかを
小さく針の根元につけている。

コマセはエビとかイワシをミンチにしたもので冷凍で売っているらしい。
俗に<レンガ>とも呼ぶと聞いた。
レンガみたいなのを釣り場で解凍して使うのだが、臭いのと手が汚れるので
ぼくは粉末状の<コマセの素>を買ってきて使うことにした。

枝針が数本ついたサビキ仕掛けの<既製品>を買ってきて
この粉末コマセをサビキかごに詰め込んで釣っていると
隣の釣り人が<そんなんで釣れますか?>と聞いてきた。
たしかに釣っているひとを見ても、粉末コマセを使っているのは
ひとりもいない。
ところがこれでもけっこう釣れるのである。

5、6本ある枝針全部にイワシやアジ、サバが食いついて上がってくる。
上の方はイワシ、まんなかがサバ、下がアジとった具合に
それぞれ泳いでいる層があるようだ。
バケツ1杯のイワシ、アジ、サバを持って帰ると
最初は喜んでくれた妻が度重なると渋い顔をするようになった。

それで、またまた1本釣りに戻ることにした。
これならサビキ釣りとちがって一度に一匹しか釣れないからいいのだ。

釣れた魚を喜んでもらってくれる<先>も見つけた。
近所にネコをたくさん飼っているお寺があるので
そこへ持っていくことにした。


ガシラ、カワハギ篇
さて、またまたある日。
いつもの突堤で釣っていると短い竿で岸壁ギリギリを狙っている
おばさんが目についた。
生きたエビでガシラ(カサゴ)を釣り上げている。

で、またまたマネをして、エサ屋でシラサエビを買ってきて
試してみたらカワハギが釣れた。
これは父にやるととても喜んでくれた。
キモがうまいらしい。
カワハギを釣ったら、近くの釣り人が近寄ってきて
<じょうずだ!>とほめてくれた。
聞くところによると、カワハギは<エサ取りの名人>とかで
なかなか難しいのだそうだ。


タチウオ篇
さて、またまたある日。
1本釣りでアジを狙っていると
夕暮れ間近になって突堤の釣り人たちが一斉に投げ釣りを始めた。
遠くの海面めがけてシュパーッと気持ちよく投げている。
すると、ピカピカ光る、長ーい魚が上がってきた。
タチウオ釣りが始まったのである。

これはおもしろそうだ!
翌日、釣り具屋でタチウオ釣りの道具を調達した。

投げ竿、太い糸の巻ける投げ釣り用のリール、タチウオ用の釣り針、ケミホタル。
竿も糸も釣り針も今までのに比べると格段に太い。
これまで使っていた竿は<1号>という竿なのだが
投げ竿は4号くらいに相当する。
糸の方も<3号>を50メートル巻いていたのが
6号150メートル巻きである。

釣り針の方はもっと太い。編み針くらいの太さで
Jの字の直線部分にゴム製のどじょうをステンのハリガネでぐるぐる巻きに
してある。
針の頭には1円玉くらいの大きさのオモリがついていて
そこから30cmくらいワイアが出て、6号のナイロン糸に結びつける。

ワイアとナイロン糸の結び目近くにケミホタルという
化学反応で緑色に発光するカプセル(風邪薬のカプセルを少し大きくしたくらい)
をつける。

この仕掛をつけた投げ竿を剣道の<お面>の要領で真後ろから振りかぶって
前方の海へできるだけ遠く投げる。

着水したらリールをゆっくり巻き戻す。
タチウオが釣り針に食いついたら<ゴツン>と強烈な<アタリ>があるので
竿を大きくあおって釣り針をはずれないように食い込ます。
あとは、バラサない(食い逃げされない)ように確実に巻き戻す。

目の前の海面近くまで寄せたら、竿を海面近く水平に近くして
一気に抜き上げる。
タチウオの鋭い歯は凶器だから食いつかれないように気をつけて
釣り針をはずす。

防波堤釣りの中でも、タチウオの投げ釣りは、
アタリもヒキも強いので豪快でおもしろく
人気があります。
小さいものでも60cmくらいはあるので
食いでがあるし、白身であっさりした味だし、
なによりウロコがないので料理しやすいし、
妻も3回目くらいまでは喜んでくれました。
(タチウオ釣りに挑戦した当初は、
 もし釣れたらサカダチして歩く
 なんて言ってたくらいですから。)

で、その後は、知人、友人、親戚、隣近所、。。。
と配ってもこれまた3回目くらいまでは喜んでくれます。
魚体が大きいので配りガイがあるし、ちょっちホメてくれるし。。。

で、それからしばらく、タチウオ釣りにすっかりのめりこむことに
なりました。

タチウオ釣りは夜釣りなので、仕事が終わってから
晩ごはんを食べてそれからでも出かけることができるので
ひどい時は毎夜毎夜の出動となった。

日によって釣果はバラツキがあるけれど
5ないし10匹くらいは釣れる。
ただ、夜釣りとパソコン通信は相対的矛盾で
しばらくネットおるすになってしまった。

それから友達から電話かかってきても
自宅にいたためしがないので
<つきあいが悪くなった>と言われる始末である。